アリソン・サンタナ (Alisson Santana)

投稿者: | 2024年2月20日
新規投稿 : 2024/02/20
更新履歴 : 2025/07/07, 2024/08/22

アリソン・サンタナ・ロペス・ダ・フォンセッカ 若手 逸材 選手 ブラジル サッカー アトレチコ・ミネイロ フォワード ウィング

アリソン・サンタナ・ロペス・ダ・フォンセッカ

Alisson Santana Lopes da Fonseca

ポジション:攻撃的MF、フォワード(ウィング)/メイオ・カンピスタ、アタカンチ(ポンタ)

利き足:左

2005年9月21日生まれ

<幼少期>

 ブラジル連邦共和国南部に位置するリオグランデドスル州の州都ポルトアレグレに隣接するカショエリーニャに生まれる。
 物心がつくと地元のサッカースクールでサッカーを始める。

<クラブ経歴>

≪育成時代

 2019年、14歳の時にアトレチコ・ミネイロのスカウト網に掛かり、同クラブ下部組織に入団。
 しかし、パンデミックの影響もあり、2020年はU-15、U-17カテゴリーの公式戦は開催が中止されたため、公式戦デビューは2021年まで持ち越される。
 2021年はU-17チームでプレー。2004年生まれが主力となるチームで、チーム公式戦全36試合のうち16試合(うち先発2試合)に出場。
 この年のアトレチコ・ミネイロU-17チームは、2023/24シーズンにジローナ/ESPでブレーク中のFWサヴィーニョ(Savinho, 2004)や、シティフットボールグループにモニタリングされているMFヤン・フィリピ(Yan Phillipe, 2004)、ウクライナリーグで2位につけるドニプロ-1で7試合に出場するMFヴィチーニョ(Vitinho, 2004)など[上記は2024年2月現在の状況]を擁し、U-17州選手権優勝、U-17全国選手権準々決勝進出、U-17コパ・ド・ブラジル準決勝進出の成績を残しており、アリソンは多くの出場機会を得ることができなかった。
 当ブログ関連記事 : サーヴィオ(Sávio)【サヴィーニョ(Savinho)】
 2022年4月15日、U-17州選手権で同年シーズンの開幕を迎えると、アリソンは背番号「10」としてレギュラーの座を獲得。同カテゴリーの全国選手権、コパ・ド・ブラジル、州選手権の公式戦3大会でチーム全36試合のうち30試合(うち28試合先発)に出場し16得点を記録。シーズンが深まるにつれその得点力が評価されFWとしての起用が増えると、8月開幕のU-17全国選手権ではチーム最多の6得点(全体では7位タイ)を記録する。
 そして、年終盤にはU-20チームに合流し1試合45分間の出場を果たす。
 2023年(年初17歳)はU-20チームに昇格。
 1月に開催されるU-20全国大会カップ戦では、昇格1年目ながらFWとしてレギュラーを務め4試合2アシストを記録。
 2022年8月31日にアトレチコ・ミネイロとプロ契約を締結する。

アトレチコ・ミネイロ≫

– 2023 –

 U-20全国大会カップ戦終了後にはトップチームのエドゥアルド・クーデ(Eduardo Coudet)監督の要請でトップチームのトレーニングへの参加が決まる。しかし、アリソンは筋肉系のケガを負い、実際に参加するのは4月に入ってからとなる。
 6月半ばにエドゥアルド・クーデ監督は監督職を辞任。しかし、後任のルイス・フェリピ・スコラーリ(Luiz Felipe Scolari)監督のもと、2023年6月27日リベルタドーレスグループラウンドでベンチ入りを果たすと、7月8日全国選手権第14節コリンチャンス戦の後半31分にピッチに送り出されプロデビューを飾る。
 7月に3試合、9月に1試合の途中交代出場を果たしトップチームでのプレーを経験すると、9月下旬にU-20州選手権準決勝でのクルゼイロとのホーム&アウェイの試合で各1得点を記録。
 その後トップチームに再合流するものの、なかなか出場機会に恵まれず、12月6日最終節バイーア戦で僅か6分間ながらトップチームでは約3か月ぶりの試合出場を果たす。
 なお、2023年9月にはトップチームデビュー直後にもかかわらず、契約が更改され、2027年末までの契約期限の延長と月俸アップ、6000万ユーロ(約96億円)の契約違約金が設定された。

– 2024 –

 2024年(年初18歳)はトップチームに昇格。U-20全国大会カップ戦に出場することなくトップチームで研鑽を積む。
 1月24日ミナスジェライス州選手権開幕節の後半32分、中盤の攻撃的な位置での途中交代出場。
 2月14日第5節トンベンセ戦、0-1で迎えた後半開始時にピッチに送られると、後半11分、相手陣入口右サイドで自陣からボールを送られると、ワンタッチでディフェンダーをかわし、縦にスピードに乗りFWパウリーニョ(Paulinho, 2000)とのワンツー。ペナルティエリア手前で戻りのボールを受けるとやや内に切れ込みディフェンダーのマークを外し左足を一閃。ボールはファーサイドのサイドネットを揺らすゴラッソ。絵に描いたような美しいゴール、ゴラッソでプロ初ゴールを飾る。
 下記URLの 1:17~ がゴールへの一連のプレー
   https://www.youtube.com/watch?v=lqNqWjVAXg8
 その後、出場機会は増え、準決勝1stレグを含めた州選手権の続く3試合に先発出場。州選手権決勝2ndレグでは、後半33分に交代出場し、優勝の瞬間をピッチ上で迎える。
 4月14日に開幕を迎えた全国選手権や、クラブが優先するリベルタドーレスでも、先発や途中交代で多くの試合に出場。
 6月23日全国選手権第11節の試合中にケガを負い、約8週間戦列を離脱したものの、8月13日リベルタドーレスベスト16サンロレンソ/ARG戦1stレグにて復帰を果たし6分間のプレー。
 以降は、チームがリベルタドーレスとコパ・ド・ブラジルの両大会にて勝ち上がる過酷な日程の中で着実に試合出場を重ねていき、プロ2年目となる2024年は、前年を大きく上回る35試合に出場し3得点1アシストの記録を残した。

– 2025 –

 プロ3年目となる2025年(年初19歳)は、2025U-20南米ユース選手権でシーズンを迎える。
 同大会での優勝を手土産にクラブに戻ると、2025年2月22日ミナスジェライス州選手権準決勝トンベンセ戦1stレグ(A)にて後半5分にFWフッキ(Hulk, 1986)に代わりピッチに立ちクラブでのシーズン開幕。
 3月5日コパ・ド・ブラジル二回戦マナウスFC戦では先発に起用され、後半12分での交代まで1得点1アシストの活躍。アトレチコ・ミネイロでの有終を飾った。

≪シャクタルドネツク/UKR≫

– 2024/25 –

 2025年3月6日、アトレチコ・ミネイロよりシャクタルドネツク/UKRへの移籍が発表される。契約期間は2025年3月10日~2029年12月31日、移籍金は1400万ユーロ(約24億円)。
 2025年3月11日リーグ戦第21節にて後半20分にピッチに送り出されクラブデビュー。
 3月29日第22節にてスタメンに抜擢。
 自身7試合目の4月23日カップ戦準決勝にて延長前半開始時にピッチに立つと、延長後半8分、左サイドからの展開に右サイドからPA内に侵入し、間合いを詰めるGKの股間を抜くシュートでこの試合唯一のゴール。クラブ初ゴールを自身で飾った。
 シャクタルドネツクでの1年目は、約2か月半の間に12試合1得点2アシストの成績を残した。

– 2025/26 –

≪シーズン別クラブ出場記録≫

シーズン所属大会試合出場
時間
得点アシ
スト
2023年(18歳)アトレチコ・ミネイロ全国選手権54500
 合計54500
2024年(19歳)アトレチコ・ミネイロリベルタドーレス624510
全国選手権1884510
コパ・ド・ブラジル46100
州選手権726511
 合計35141631
2025年(20歳)アトレチコ・ミネイロコパ・ド・ブラジル15711
州選手権14000
 合計29711
2024/25年(21歳)シャクタルドネツク/UKRUKRプレミアリーグ931101
ウクライナ杯314811
 合計1245912
2025/26年(22歳)シャクタルドネツク/UKRUKRプレミアリーグ
ウクライナ杯
 合計
イタリック斜体は、2025年7月7日現在の記録。
※ シーズン欄の年齢は、12月31日時点の年齢です。

<代表(世代別含む)経歴>

– 2024 –

 2024年5月17日、世代別代表合宿へのU-20代表23選手の一人として招集
 自身初の世代別代表への招集を受ける。
 この合宿は2025年1月に開幕されるU-20南米ユース選手権に向けた第1回目の代表合宿として位置づけられている。
   関連記事 : [2024.05.17発表]<ブラジルU-20代表招集>
 2024年8月17日、CBFよりU-20代表合宿招集メンバーが発表され、代表23選手の一人として招集を受けた。この代表合宿は。2025年1月にペルーにて開催が予定されているU-20南米ユース選手権に照準とした2度目の合宿。合宿期間は9月2日~10日、5日と8日にメキシコU-20代表との国際親善試合が予定されている。
   関連記事 : [2024.08.17発表]<ブラジルU-20代表招集

– 2025 –

 2024年12月20日に発表された2025U-20南米ユース選手権代表23選手の一人として選出。
 2025年1月23日にベネズエラで開幕した2025U-20南米ユース選手権は、予選ラウンドの4試合のうち、2試合に先発出場。決勝ラウンドでは、第2節~第5節に途中交代出場を果たし、2月10日第3節パラグアイ戦にてゴールをマーク。
 同大会は、8試合(うち先発2試合)293分の出場、1得点の成績を残した。

<プレースタイル、エピソード、雑感 etc.>

 利き足は左。
 身長175㎝、体重不明。(2024年2月19日サッカーサイト「oGol」参照)
 しなやかな動き、瞬発的なスピードとスプリントのスピード、動きながらの確かな足元の技術、高い戦術眼に加え、シュートを放つ際の落ち着きと高いシュート技術を有する。

 2024年2月に行われたインタビューでは次のように話している。
 ”クリスティアーノ・ロナウドやリオネル・メッシの特にピッチ外での努力や姿勢に感銘を受けており、二人のそういった点を日頃から模倣しようとしている。
 プレー面で影響を受けているのは、ポルトガル代表FWハファエウ・レオン(Rafael Leão, 1999)。ハファエウ・レオンは2023/24シーズンをミラン/ITAでプレーし、2022W杯では2得点を記録しているが、アリソンはハファエウ・レオンのスピードと加速力、優れたドリブル能力、得点への嗅覚・ポジショニングといった点が自身のプレースタイルとの共通点だと考えている。
 1年年上で2021年にアトレチコ・ミネイロU-17チームで共にプレーし、2023/24年欧州でブレーク中のFWサヴィーニョとは非常にいい間柄。FWサヴィーニョの活躍が自分のことのように嬉しく思い、とても励みになっている。同じトレーニング場、ピッチでプレーした仲間が到達した舞台に自分たちも到達することができるという自信にもなる。
 自分たちが年上の選手を憧れ目標にしたように、年下のU-17やU-15カテゴリーの選手が自分たちを見ていると思う。僕はピッチ上だけでなくピッチ外での振る舞いを模倣されるような選手でいたい。常に謙虚であり続け、常に真摯にサッカーに取り組み、常にベストを尽くす。その姿勢がプロサッカー選手になるために、そしてプロサッカー選手として大事なことだと思う”

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