ガーディアン紙「ネクスト・ジェネレーション」 とは
(Wikipedia「ネクスト・ジェネレーション (ガーディアン)」より抜粋、参照。)
ガーディアン紙が2014年から行っているサッカー界の若手有望株特集。
この特集で取り上げられた事が世界中で記事になるほどの影響力を持っている。
世界を対象にした特集とプレミアリーグ限定の特集があり、その年に17歳になる男子サッカー選手が対象。
世界を対象にした特集では、2014年は40人であったが、現在は60人が取り上げられている。
プレミアリーグ限定版では20人を特集。
ネクスト・ジェネレーション 2025
「ネクスト・ジェネレーション 2024」は、イギリス時間2025年10月14日11:00にガーディアン紙のHPにおいて公開された。
今回の対象は2008年生まれの選手。
ブラジルからは3選手が選出。
日本人選手はジュビロ磐田所属、西岡 健斗(ニシオカ ケント)選手が選出されている。
ブラジルから選出の3選手
サンパウロ、グレミオ、クルゼイロから各1選手が選出。
以下の内容は、特集記事の意訳、およびブログ主の補足。
アンジェロ・カンジド (Ângelo Candido)
Angelo Henrique Candido de Siqueira, 2008/10/20, サンパウロU-20, 右サイドバック
ブラジルサッカー界では、攻撃的なサイドバックは守備に弱点を持つのが通例だ。しかし、アンジェロはそうではない。誰もが認めるのフィジカルの強さを持ち、完璧なサイドバックとして際立っている。スピードと優れたポジショニングに加え、他の選手とは一線を画す資質も備えている。
「彼は個性豊かだ」とサンパウロU-17監督のマリオ・ハマーリョ氏は言う。「ある試合では、即席でFKのキッカーを務め、素晴らしいゴールを決めた。これは無責任なプレーではない。彼は自分が取るリスクを理解している、知的な選手だ。サッカーには即興も必要だ」。
18歳で迎える2026/27年の冬期移籍ウィンドウにて、ストラスブール/FRAへの移籍が内定している。
トップチーム成績 (2025年10月14日現在)
なし
2019年にサンパウロ下部組織に入団。
2024年にサンパウロU-17チームで頭角を現し公式戦33試合8得点。同年10月に順延開催された2023南米U-15選手権に出場(チームは予選ラウンドで敗退)。
2025年は3月に開幕した2025南米U-17選手権の全6試合に先発出場を果たし、決勝コロンビア戦では0-1で迎えた後半43分にFKから上げられたクロスボールをPA入口右で頭を合わせ逆サイドのゴール隅にボールを沈めるゴラッソ。その後持ち込まれたPK戦でブラジルは4-1の勝利を収め優勝を飾った。
2025年7月にはサンパウロU-20に合流し、3試合に出場し1得点2アシスト(2025年10月14日現在)。
また、2025年10月14日には、11月3日~27日にカタールにて開催されるU-17W杯への代表メンバー21選手の一人として招集が発表された。
ガブリエウ・メッキ(Gabriel Mec)
Gabriel Ferreira de Carvalho, 2008/04/11, グレミオU—20, 攻撃的MF
テコンドー代表チームのコーチから「オリンピックに出場できる才能がある」と評価されたガブリエウ・メッキだが、9歳の時にプロサッカー選手になる夢を選択。そして、今、2008年世代のブラジルで最も称賛されているストライカーと成長し、スピード、両足、そして魅惑的なドリブルスキルといったブラジルサッカー界の最高の特徴を兼ね備えている。
すでにヨーロッパのクラブの目に留まっており、グレミオはチェルシー/ENGとシャフタルドネツク/UKRから1500万ユーロ前後のオファーを受けとった。しかし、グレミオはどちらのオファーにも断りを入れている。
トップチーム成績 (2025年10月14日現在)
2025年: 2試合 35分
2016年にグレミオ傘下のサッカースクールに入団。
2024年7月に16歳ながらグレミオU-20に昇格し、9月にはU-23チームでもプレー。
2025年1月29日リオグランデドスル州選手権第3節にて後半16分にピッチに送り出され16歳9か月でのプロデビュー。
3月には2025南米U-17選手権代表に選出されるが代表トレーニング中のケガのため離脱。
2025年10月14日には、11月3日~27日にカタールにて開催されるU-17W杯への代表メンバー21選手の一人として招集が発表された。
柔らかく細かいボールタッチと不規則なリズム、爆発的な瞬発力でマークを一気に抜き去るドリブルが最大の特長。華麗な足技や、視野の広さから送り出される決定的なパス、ゴールへのコースを見定めたときの精度の高いシュートも魅力。一方で、成長途上のフィジカルゆえに空中戦では課題を残す。
当ブログ関連記事 : 「ガブリエウ・メッキ (Gabriel Mec)」
カウワン・プラチス (Kauã Prates)
Kauã Prates de Almeida, 2008/08/12, クルゼイロ, 左サイドバック
左サイドバックを主戦とし、センターバック、ウィングをも務めるカウアン・プラチスはブラジルサッカー界の至宝の一人であり、そのクオリティと個性は周囲の人々を魅了している。
彼のファンの一人が、クルゼイロの監督であるレオナルド・ジャルジン(Leonardo Jardim)。元モナコ監督のジャルジンは、ユースチームでこの若き選手の強みをすぐに見抜き、「もし私がモナコにいたら、彼を買い取るのに18歳まで待てなかっただろう」と語っている。
14歳からブラジルの年代別代表チームに所属する彼のプレースタイルは、クオリティとパワーを融合させた魅力的なもので、1999年~2008年までミラン/ITAでプレーした左SBセルジーニョのプレーを彷彿とさせる。
トップチーム成績 (2025年10月14日現在)
2025年: 8試合436分
2019年クルゼイロ下部組織に入団。
2023年U-15ブラジル代表選出。
同年終盤にはトップチームのトレーニングに参加。
2024年はU-17、U-20でプレー。ポジションも左SB、CBを兼務。
2025年は3月に開幕した2025南米U-17選手権ではチーム全6試合のうち5試合にセンターバックとして出場。
2025年5月7日コパ・スウアメリカーナGR第4節ムシュク・ルナ(Mushuc Runa)/ECU戦(A)、左サイドバックとしてスタメンに抜擢され16歳8か月25日でのプロデビュー。
2025年10月14日現在、クルゼイロでは左サイドバックとしてレギュラーのカイキ・ブルーノ(Kaiki Bruno, 2003)の2番手。そのことから11月3日~27日にカタールにて開催されるU-17W杯への招集は見送られたものと思われる。
当ブログ関連記事 : 「カウワン・プラチス (Kauã Prates)」